水虫は足などの角質に住み着いて増殖していきます。
治療を行わずにそのまま放置しておくと、症状が爪にまで及んでしまい爪水虫になってしまう可能性があります。
爪水虫は白癬菌が爪に感染してしまった状態で、爪が厚くなったり弱くなってボロボロと落ちてしまうようになります。
爪には神経がないので角質に感染した水虫のようなかゆみを感じることはありませんが、症状が悪化してしまうと神経を圧迫したり爪の周りが炎症を起こして痛みを感じることがあります。
爪は一度白癬菌に感染すると通常の健康な爪に戻ることはなく、白癬菌を除去しなければ綺麗な爪は生えてくることはありません。
自然治癒も難しいので、病院で適切な治療を受けることで他の爪や身体の他の部位への感染を避けることができます。
爪水虫の治療は病院で処方される外用薬と内服薬の組み合わせになります。
外用薬には主にクロトリマゾールが含まれた薬を使用します。
このクロトリマゾールは抗真菌作用がある成分となっております。
角質に出来た水虫は外用薬だけでも有効性成分が浸透していくので効果が期待できますが、爪は丈夫な組織のため水分をはじいてしまうので外用薬は白癬菌が感染している部位にまで届きません。
そのため外用薬だけでは白癬菌の殺菌効果が期待できません。
そこで内服薬で身体の内側から白癬菌を殺菌する成分を吸収させるのです。
爪が伸びるまでにはある程度の時間がかかってしまうため、内服薬は爪が伸びるスピードが早い親指で約半年、遅い小指で約1年以上継続して飲む必要があります。
また、内服薬は肝臓に影響を与えてしまう可能性があるため、処方の際や処方中に数か月に一度は肝臓の数値の検査を行った方が良いと言われています。
妊婦や授乳中の人は爪水虫を内服薬で治療することは出来ないので、外用薬を塗るという対処法を行うことになります。